釣りの事なら釣太郎

活けアジは酸欠に弱い回遊魚。特に海水温度が上昇するとへたりやすいのです。取り扱い注意点のご紹介。


活アジは寒さに強く、暑さに弱い変温動物です。

特に海水温度22度を超えると、一気に酸欠で弱くなります。

当店では水槽の温度を冷却し、常に18~19度になるように設定しており、販売時には冷却した海水をお客様のバケツにお入れしていますが、

時間の経過とともに上昇し、弱りやすくなります。

よくあるパターンですが

  1. すぐそこだから、と小さなバケツに大量のご要望。(狭い器に入れ、車に揺られるだけで擦れます)
  2. 前に大丈夫だったから。(以前より気温上がっていませんか?弱りやすくなっています)
  3. このバケツは特別仕様なので、何匹まで大丈夫という確信。(エアーポンプが3台設置していても、気温、水温が上がると一気に弱ります)

正直キリがないのです。

販売スタッフの心理的負担も、相当なものとなるので

店外へ出てからの「弱っていた、死んでいた」などの

クレームは一切受付け致しません。

  • 業者が小割から引き揚げ、のちトラックに積む
  • トラックから釣太郎水槽へ入れる
  • 水槽からバケツに入れる
  • 狭いバケツに揺られながら、車で現地まで移動する
  • 針を刺し、投げる
  • 時間の経過とともに、海水温度が上昇する

上記の手順を踏むだけで、弱ってくるのが分かってもらえると思います。網にすくうたびに、鱗が落ちていきます。

海水温度が低い時は耐えられるのですが、暑さが増すと特に酸欠となりやすく、非常に弱りやすいのです。

バケツの中でも、気温が高い時は一気に、海水温度が上昇します。

ご理解のほどお願い申し上げます。


GW以降に海水水温22度を迎えます。

そこでお客様にお願いします。

・アジの入れすぎはダメ!

・バケツの海水少なめはNG 海水1Lに1匹が目安

・エアーポンプの電池量チェック

・海水入れ替えで常に新鮮な海水を

・アジ投入時は優しく扱って

1.入れ物の容量と入れるアジの匹数を把握しましょう。最低1Lに1匹が基本です。

海水水温が上がると、酸素不足で弱くなりがち。

海水に溶け込む酸素が、少なくなる為です。

入れ物が10Lだとすればアジは10匹まで。1Lに1匹が基本です。秋・冬シーズンと比べて
春・夏は入れる匹数を少なくしましょう。またアジのサイズも20cm超える大きいものを入れる場合も。
入れる匹数は、いつもより少なめにするのがお勧めです。
海水を少なく入れるのも、水温が上がる時期は弱る最大の原因です。
運ぶのは重くなりますが、ちゃんと海水を入れましょう。

アジの入れ過ぎ厳禁!

2.エアーポンプの酸素量に注意
電池の残量には特に注意が必要です。
残量が少なくなってくると、酸素量が減ります予備の電池を用意が必要です。
また、エアーポンプ本体の酸素量が少ない物は使わずに、酸素量が多く出るポンプを選んだ
方が効果あります。電池1本で動くものや、単3電池で動くポンプは酸素量が少ないので注意。

3.日中のバケツ内 海水水温上昇に注意
夜間は温度変化は少なめですが、日中の直射日光が当たるとバケツ内の水温が上昇し弱りやすくなります。
海水入れ替え・スカリを使い海につける・発泡スチロールやクーラーBOXの入れ物を使う事で、対策できます。
保冷剤や袋に氷をバケツ内にいれておくと、数時間なら水温上昇防げます。